みなさん、ご自分の血圧が大体どのくらいか言えますか?血圧管理をすることは健康への第一歩だと言っても過言ではありません。今回は高血圧について知っていきましょう。
日本人の死因の第1位はガン、第2位は脳血管疾患、第3位は心臓病です。第2位、第3位の脳血管疾患、心臓病の原因の一つとして高血圧が挙げられます。 この高血圧、耳にすることが多くても、実際に症状がなかったり、あっても気づきにくいため意識が薄いというのが現状です。
【正常血圧はどれくらい?】
正常血圧値というものはなく、個人や年齢によって異なりますが、以下に挙げるように経験値として一応、正常範囲が定められています。
◎小児:~100/70mmHg(年齢により異なる)
◎成人:~140/90mmHg
【どこからが高血圧?】
◎境界型:~160/95mmHg
◎高血圧症:160/95mmHg以上
◎悪性高血圧症:拡張期血圧(下の血圧)が120mmHg以上
上に示すように160/95mmHg以上が高血圧症と診断されます。 140/90~160/95mmHgは正常と高血圧症の境界領域にあたり、65歳以上の人では、その45%以上が境界領域にあり、15%は高血圧症だそうです。
【悪性高血圧症!?】
あまり聞かないですが、かなり怖い病気です。最も重篤な高血圧症で、急速に腎臓、眼球、心臓、中枢神経系を侵し、悪性高血圧症の人の95%以上は5年以内に生命の危険が及ぶといわれています。
【高血圧の原因は?】
高血圧症の90%はその原因を特定することが出来ず、本態性高血圧症(原発性高血圧症)と言われています。生活習慣との関係が強いといわれています。こ れに対して原因を特定することの出来る高血圧症を二次性高血圧症といいます。これは腎臓疾患、甲状腺機能亢進症、副腎腫瘍、アルコールの濫用などが原因と して挙げられます。ちなみに、高血圧も怖いですが、逆に低血圧症(最高血圧が100mmHg以下)も健康を害することがあります。低血圧症では、臓器に栄 養や酸素を十分に運搬することが出来ず、ショック症状などを引き起こし、極端な場合は臓器不全にまで陥ります。
【高血圧を予防するには?】
高血圧症の原因としてはいくつか考えられます。以下の事に注意すれば、高血圧の予防になるのではないでしょうか?
1. 塩分を控えめに
塩分をとりすぎると、ナトリウムが身体の中にたまり、血圧が高くなることがあります。塩分を摂りすぎたなと思った時はカリウムを摂取しましょう。余分な塩分を尿の中に追い出してくれます。(カリウムは肉類・海藻類・魚介類・じゃがいも・バナナなどに含まれます)。
2. お酒は控えめに
アルコールは血管を拡張させ、心臓の拍出量を増やします。これらの事が血圧を上昇させる一因となり得ます。
3. 禁 煙
4. 肥満予防
肥満によって、血圧は上がります。カロリー制限や運動による減量が高血圧予防にもなります。
5. ストレス発散
暖かい場所から寒い場所(お風呂場や冬の外出時)に入ると血圧が上昇します。お風呂場を少し暖めたり、防寒対策を入念に行うことが大切です。「外と中の温度差が5℃以上にならないように」を目安にしてください。
6. 毎日の血圧測定
高血圧はあまり自覚症状がないので、定期的に血圧を測って高血圧を予防しましょう。
2006.03.03