10月も半ばを過ぎ、季節は秋真っ只中の今日この頃、これから冬にかけてどんどん寒くなる季節へと変わっていきます。どんなに体を外から温めても体 の中が冷たいと、風邪を引いたり・・胃腸の調子が狂ったり・・と、いろいろな病気を引き起こしがちです。そうならないよう、秋のうちから体の中から温め て、元気にこの冬を乗り切りましょう!!
【体を冷やす食品・温める食品】
なんといっても、体を冷やす食べ物・温める食べ物ってどんなものか知っておくと良いでしょう。簡単に考えると、体を冷やす食品といったら、『暑い地方で 採れるもの』、『夏に採れるもの』ですよね。反対に体を温める食品は『寒い地方で採れるもの』『冬に採れるもの』なのです。季節による体の変化や不調は、 昔から“旬の食べ物”によって自然に予防し、対策されていたのです。やっぱり自然の原理ってすごいですよね。だから、体を温めるもの・・っていうのは、今 の時期に食するべき“旬の食材”なのです。今の時期になってもピーマン、トマト、きゅうり・・といった夏の食材を食べ続けていると、体の中はどんどん冷え てしまいます。冷え性の人は、冬の時期にも体を冷やすものを食べている人が多いようです。また、砂糖やコーヒーなども温い地方で採れるものです。ですか ら、これらも体を冷やします。なるべく控えていきましょう。
【秋の食材】
今の時期やこれからの時期に、出回る野菜ってどんなものでしょう。
最近は季節に関係なく、いつもどんな時期でも同じ野菜が並んでいるので、区別がつきにくいですよね。
9月~11月に出回る野菜
・蓮根、里芋、かぶ、さつまいも、人参、ごぼうなど・・
11月以降に出回る野菜
・ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、白菜、ねぎ、大根など・・
<それぞれの野菜の効能>
蓮根: ビタミンC、B12が豊富で、美肌効果・風邪の予防に最適。ぜんそくや咳止めに効果的。
里芋: イモ類の中で一番低カロリー。食物繊維が豊富で便秘解消、肥満予防になる。
人参: ビタミンAが豊富で、皮膚の乾燥を予防して健康な皮膚をつくる。皮膚に潤いを与え、新陳代謝を活発にする。
ごぼう: 食物繊維が豊富で便秘解消、利尿作用による腎臓機能もアップさせ、コレステロール値も低下。
大根: ビタミンC、Dを多く含み、出血・便秘・浮腫に有効、ニコチン毒を消す働きもある。解熱発汗・利尿効果あり。
以上のような様々な効能がありますが、まだ化学的に解明されていない部分もたくさんあるようです。もっともっと良い効能もあるのでしょう。何事も知 らない部分が多いものです。意外と実よりも、皮や皮と実の間に栄養素が高いものが多いようです。ですから、皮はむかずにそのままで一物全体(いちぶつぜん たい)を食べることが健康に良いといいます。一物全体を食べるのであれば、無農薬の野菜がおすすめですね。
※肉や魚、卵なども体を温めますが、血液がドロドロになってしまいますので、あまり取り過ぎないことをおすすめします。できるだけ季節の穀物や野菜などで体を温め、血液もサラサラにするよう、心がけましょう。
【食欲の秋!とはいうけれど・・】
秋は「集中」しやすい季節ともいわれています。少し肌寒く、家の中にいると快適で、集中するのに好都合な季節なのでしょうか・・。しかし集中しやすいから とって、「食」に集中しすぎると、どんどんぶくぶくと体が大きくなってしまいますので、要注意ですよね。『食欲の秋』ともいいますが、『読書の秋』、『ス ポーツの秋』でもありますので、「食」に集中しすぎず、運動や読書など趣味を見つけて集中してみてはいかがでしょうか。楽しく元気に冬への身支度ができた ら良いですね。
2007.10.26