四大疾病というのをご存知でしょうか。
がん、脳卒中、心筋梗塞そして糖尿病。いずれも現在の病として一般的でありますが、近年ここに「精神疾患」が加わり今や「五大疾病」の時代に入りました。
ただしこの精神疾患は種類が多く症状も多岐にわたるため、理解や対処が先輩格の病に比べて進んでいません。
新入生や新入社員の五月病など、環境の変化も大きく起因する心の病。今回はこの「精神疾患」を取り上げます。
1 精神疾患とは
「統合失調症」「気分障害」「不安障害」と言われるものが代表的です。現代多く見られる「うつ病」はこのなかの「気分障害」に区分されるものです。うつ病の症状は、気力低下、意欲低下などです。
対処としては薬や、必要に応じてカウンセリングを行います。
薬による治療が中心になるのは「統合失調症」です。また、うつ病に名は似て非なる「そううつ病」も薬による治療が一般的です。脳の機能的な障害が原因とされる場合があるからです。
2 病の始まり
きっかけは様々ですが、心の健康に異常が見つかるのはやはり気分の落ち込みでしょう。または感情の起伏が激しくなる、自分で自分のコントロールが聞かなくなり、毎朝が苦痛でたまらなくなる、という状況です。
自分の弱さを曝け出してしまうことに近い状態になるため、何とか抑えようとして無理をすると症状が悪化するばかりです。
3 対処
とにもかくにも、早期発見・早期受診・早期治療の流れに尽きます。
小さな変化にとこまで自分が気づくか、または周りが気づくかにかかっています。そのサインを見逃さないことです。結果的に杞憂に終わっても良いというくらいの心構えが大事なのです。特に真面目な内向的な人は要注意。表に出てきてからでは最悪な状態になっていることが多いので。
そして、異常サインをキャッチしたら、すぐさま信頼が置ける病院に駆け込みます。
専門は精神科・心療内科・神経内科などのほか、メンタルクリニックの専門医院もありますのでその特色で自分に合いそうな病院を選びましょう。選び方は多種多様ですが、やはり患者本位でいてくれるかどうかが視点でしょう。
モノが溢れて豊かになった日本ですが、やはり心身のバランスが健康な日常生活の基本です。
普段から、友人を多く作り、適度な運動を日課にするなど、全体のバランスが取れた生活を実施し心に風邪をひかないように。