こんにちは。随分と暖かくなりましたね。女性の皆さまは特に、そろそろ紫外線が気になる時期ではないでしょうか。紫外線といえば発がん性があるなど人体への悪い影響が心配ですよね。しかし実は適度に紫外線にあたることも必要であることをご存じでしたか?今回はそこに注目してみました。
紫外線とは
紫外線とは地表に届く光の中で最も波長の短いものです。私たちの目には見えませんが太陽光の一部で、季節や時刻、天候などによりその量は変化します。紫外線は時期的には4月~9月、1日のうちでは正午をはさむ数時間が最も強くなると言われています。
紫外線不足による身体への影響
紫外線は身体に必要な栄養素であるビタミンDを作り出すために欠かせません。ビタミンDが欠乏すると小児では「くる病」、成人では「骨軟化症」になります。これらの病気は紫外線に十分あたっており、カルシウム不足でなければ、食事中からビタミンDをほとんど取らなくても発症しないと言われています。
環境省の紫外線環境保健マニュアル2015によると、日本では近年、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しており、高度のO脚や、けいれんで外来に受診する乳幼児が急増しているようです。日焼けを避ける若年女性が増えたことで妊婦さんがビタミンD欠乏状態にあり、元々骨量の少ない赤ちゃんが多いうえに、完全母乳栄養やアトピー性皮膚炎に対する除去食、生後の日光浴不足が重なることがリスク要因と考えられているようです。
では、どのくらいあたると良いのでしょうか。
一般的に両手の甲くらいの面積が15分間日光にあたる程度で十分と言われているようですが、地域や季節、時刻、天候、服装、皮膚色など多くの要因で左右されるため一概には言えないようです。全くあたらないようにするのではなく、適度に紫外線にあたりましょう、ということですね。
今回紫外線の良いところに注目しましたが、紫外線のあたりすぎは日焼け、紫外線角膜炎(雪目)、免疫機能低下、皮膚のシミやシワ、皮膚癌、白内障などの原因ともなっており、やはり過度のあたりすぎには要注意です。私たちは紫外線の良いところと怖いところの両方を知った上で上手に付き合っていかなければいけませんね。