「お肌に良い」や「健康に良い」など、よく耳にしますね。今回はそんな「コラーゲン」についてご紹介します。
【コラーゲンって何?】
結合組織(身体の構成部分を結びつけて形作る、接着剤のようなもの)の主成分で、骨・腱(けん)・皮膚・内臓などに多く含まれる繊維状のたんぱく質のことです。にかわ(接着剤のもと)やゼラチン(ゼリーのもと)の原料となる。
【コラーゲンの役割は?】
皮膚のコラーゲンは、お肌をみずみずしく保ち、ハリを与えています。ひざや肘関節にある関節軟骨のコラーゲンは、クッションの役割をして、関節にかかる衝撃緩和、ストレスの軽減をしています。また、血管のコラーゲンは血管をしなやかに保ち、内臓にあるコラーゲンは、外力からの衝撃緩和や、それぞれの臓器の位置を保ったりする働きがあります。
【コラーゲンの精製方法】
主に牛・豚・魚を原材料に精製されていますが、その精製方法は骨・軟骨、うろこ、皮・真皮部分を煮出して取り出すようです。
【老化とコラーゲン】
体内で合成、分解の繰り返しを行うコラーゲンですが、合成量が分解量に間に合わないことでアンバランスになり、加齢、特に40歳代から急激に減少することが知られています。古いコラーゲンは水分が少なくなり、固くなってしまいます。コラーゲンを含む血管壁の柔軟性が失われると、動脈硬化など血管の病気のリスクが高くなり、関節内の軟骨に弾力がなくなると痛みの原因となる恐れもあります。骨細胞をつなげているコラーゲンが脆くなると骨粗鬆症の一因となり得ます。肌のみずみずしさもなくなり、やがてシミ、たるみにつながっていくということです。
【お肌とコラーゲン】
コラーゲンは真皮(皮膚の深部)に多く含まれます。この真皮部分の70%を占めているのがコラーゲンで、皮膚の保水に大きく関係するそうです。ちなみに、「コラーゲン配合の化粧品」などを使用しても現在の技術では真皮まで化粧品を浸透させるのは難しいそうです。
【骨とコラーゲン】
骨細胞同士をつなぐコラーゲンは骨の長軸方向への張力に対して強靭性を与えるらせん状の線維構造をしています。骨を強く保つためにはカルシウム・ビタミンD以外にコラーゲンも必要ということです。
【関節とコラーゲン】
関節軟骨に多く含まれるコラーゲンは軟骨に弾力を与え、関節にかかるストレスを和らげています。これが作用しにくくなると、膝など体重を支える関節に痛みが出てくる一因となり得ます。
【どうやってコラーゲンを摂ればいいの?】
食品からコラーゲンを摂取すると、そのまま吸収されてコラーゲンとなるのではなく、一度消化され、体内で再合成されるそうですが、一般的なコラーゲン食品は、摂取すると体内でのコラーゲン合成能力を高めることが知られています。この合成にビタミンCが重要な働きをしているそうなので一緒にビタミンCを摂る事をおススメします。
【コラーゲンを多く含む食材】
フカヒレ・シャケ・ウナギ・スッポン・アンコウ・カレイ・なまこ・サザエ・豚足・豚耳・煮こごり・牛すじ・テール・トリの皮・手羽先など。確かにどの食品もプルプルしてますね。理想はこれらを毎日少しずつ摂取し続ける事です。これらの食品は調理しないとなかなか食べられませんよね。だから1度に多く摂ろうとすると脂質や塩分の過剰摂取になってします恐れがあるんです。
2006.02.03