笑顔の効果
~こんな時代だからこそ~
このたびの東日本大震災により、被害に遭われた地域の皆様方に心からお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復旧をお祈り申しあげます。
さて、今回のテーマは、笑顔。
忙しい時や疲れた時には、どうしても表情がつくりにくくなり、無表情になります。
しかし、そんな時は、気分転換に笑顔。笑顔は本当に健康を増進する効果があるのです。
その点についてもう一度、確認しておきたいと思います。
◎効果その1 ストレス解消
ストレス社会のなかで、現代人のアキレス腱ともいえる自律神経。その一つ、副交感神経を笑顔は活発にしてくれます。それは体に とって呼吸や脈拍・血圧などを緩やかにする効果となり、とてもリラックス出来る状態になります。ちなみに、一人が笑顔になると周囲に笑顔が波及することが ありますが、これも実は神経細胞であるミラーニューロンの影響で、協調性を大切にするという人間の習性です。ということは、一人の笑顔は皆のストレスを解 消し、リラックスできるわけです。
◎効果その2 食欲増進
副交感神経が活性化すると、胃腸の働きが向上します。楽しい語らいのなか、笑顔で食事をすれば、胃もたれや消化不良も防げるので一石二鳥。
家族団欒のにぎやかな、あるいは友人との楽しいランチタイムなどは健康にも役立っていると考え、できるだけ機会をつくりたいものです。
◎効果その3 免疫力アップ
笑えるのは人間の特権であるとも言われますが、笑顔はNK(ナチュラルキラー)細胞という免疫力を高める細胞の働きを高めて体を 守ってくれます。病は気から、ではないですが健康な時はもちろん、病気になったときにも、楽しいことを考えたり、お笑い番組などで笑顔になるのも効果があ ります。
◎効果その4 美肌効果
やってみるとわかるのですが、笑顔の時は顔の筋肉全体が動きます。口だけで笑っている人はいないでしょう。
なので笑顔はいい顔のトレーニングなのです。具体的には、笑うとき、口角は引き上げられ、頬は持ち上げられ、目の周りの筋肉も使われています。まさに顔全体のたるみ防止のエクササイズなのです。
無表情や怒りっぽい顔では、加齢に伴ってシワが増えるだけ。長生きを目指すだけでなく、若々しく長生きするために、笑いましょう。
このように体の健康だけでなく、社会生活にも笑顔は欠かせない潤滑油です。作り笑いでも筋肉は動きますが、でもやはり心から笑顔でいることが重要です。こんな時代だからこそ、笑顔の有効活用を考えていきましょう。
2011.04.21