痛い、痛い、かゆい、かゆい・・・しもやけ
ここ何日かでさらに寒くなってきましたね。クリスマスが過ぎあっという間に新しい年へカウントダウンが始まりますね!頑張ってきた今年1年をしっかりと締めくくるためにも、1日1日を元気に大切に過ごしていきましょう。
また、今年の配信はこの号で終了です。今年創刊となった当メールマガジンをご愛読いただき、誠にありがとうございました。来年も皆様の健康に役立つ情報をお届けしてまいりますので、ご期待ください!
さて、寒くなればなるほど気になるのが『しもやけ』です。今回は『しもやけ』について少しお話していきます。
【しもやけって、な~に?】
しもやけとは、医学的には『凍瘡(とうそう)』といいます。寒さが第一の原因ですが、湿気も大きく影響しておこります。しもやけは、季節の変わり目、気温が5℃前後、昼夜の気温差が10℃前後の時に、皮膚の血行障害をきたしておこる皮膚病です。しもやけを起こしやすい体質は、家族性のものが考えられます。
【どんな症状?】
冬を中心とした寒い期間に手や足、耳、ほっぺたなどが赤くなり、腫れが見られ、進行すると水ほう、びらん、潰瘍などができます。末梢部の循環障害のため、冷たい、または痛くなり、暖めると血流がよくなってかゆくなります。
しもやけは2つのタイプにわけられます。
1.樽柿型
幼い子供によく見られるもの。指全体が赤紫に腫れ上がり、ゴムのようなかたさになる。
2.多形滲出性紅班型
麻の実の大きさからアーモンドくらいの大きさまでの、周りが鮮やかに赤く盛り上がり真ん中はやや引っ込んだ紅班ができ、少しずつ広がっていく。冬から春に移り変わる時期になりやすく『春季しもやけ』とも呼ばれる。
【治すには?】
まずは、しっかりと保温をすることです!手を洗った時などは、ぬれたままにしないようにしっかりと水分を拭き取ります。また、外出時には手袋などの防寒具を使用します。さらに、マッサージをすることで血流がよくなり予防効果を発揮します。また、血流を妨げないために、体をきつく締め付けるような衣服をみにつけないことも大切です。
治療薬としては、血行促進作用を持つビタミンEを主成分とする外用薬や内服薬が効果的なようです。また、ビタミンEは植物油に多く含まれているので、植物油をとるだけでも、しもやけの予防効果があるようです。
2005.12.29