漢方~正しい理解で活用を~
あけましておめでとうございます。今年もどうぞ
よろしくお願いいたします。
ところで体の調子が悪くなれば、皆さんはどうしますか。
まず、休む。当たり前ですね。その際には、病院に行って薬をもらうか、
市販の薬で対応するなどですよね。
しかし、薬までもいかない。でも、しんどい。でも、休むほどでない・・・
とかの中途半端な時も少なくないのでは。
熱は正常だし症状も出てなければ、病院に行っても異常なしとか言われるだけだし。
今回はそのような状態の時にしばしば用いられる「漢方」をとりあげます。
1 未病への対応
先に述べたこの中途半端な状態を漢方では「未病」と位置づけます。
病気ではないが、病気に向かっている状態を指します。
そしてその間にどうするかですが、漢方ではこの間に、生活習慣の見直しや
漢方薬の効き目によって、本来の健康な状態を取り戻す、というのが基本姿勢
なのです。
2 漢方の趣旨
(1)体
漢方では、体と心は不可分との考え方です。
まず「体」については、3要素で成り立っているとされ、その3要素とは
「気」「血」「水」です。このパランスがとても重要であり、これが乱れることによって
内臓の働きが阻害され、機能低下を招きます。
(2)心
心は適度なストレスであれば、良い影響を与えます。
しかし強いストレスは、体の3要素のひとつである「気」を惑わせます。
過度なストレスは「気」を乱し、神経症やうつ状態を引き起こしてしまいます。
影響の原因については食べ物やもそうですが、季節の変わり目など自然の変動と
無関係ではありません。さらに卒業や異動・転勤など社会的な変化が加わるとさらに
影響が大きく、体調の管理については十分に気をつける必要があります。まさに
心と体は表裏一体の関係なのです。
3 漢方の活用
漢方の得意分野は体質の改善です。栄養ドリンクの宣伝ではありませんが、虚弱体質、
便秘、冷え性への即効性や修復能力を高めて確実な改善をされることに重きをおきます。
病気(未病)による体力の回復も重要な視点です。
漢方の保険適用範囲も広がっていますので、気になる体の異変があれば、漢方の専門
医療を掲げるところに相談してみるのも良いでしょう。
ただし西洋医学を軽んじているわけではありません。
西洋医学で対応したほうが良い症状も多くありますので、うまく役割分担をさせながら
健康管理に活用する事が大事なので、念のため。
では、2014年が皆様にとって健康である1年でありますように。
以上です。よろしくお願いいたします。