パソコン、スマートフォンやテレビゲーム。
街のあちこちには、IT機器が溢れており、まさに24時間365日の情報化社会。その中で、私たちが一番使っている体の部分は、言うまでもなく、目。
仕事や趣味での酷使により、目の疲れから体の不調を訴える人も世代を問わず少なくありません。おまけに緑は減り、自然の癒しの恩恵も都会では受けられず、困ったものです。
今回は目の疲れについて考え、早めの改善の対処により、現代社会の病をできるだけ回避する術を見につけたいと思います。
1.「疲れ目」と「眼精疲労」の違い。
注意して欲しいのは、みだしの二つの意味は違うということです。
前者は、睡眠によって回復しますが、後者は疾患、つまり病気ですから、他の病がそうであるように、放置すると、合併症的に様々な体の不具合が生じてきます。ドライアイ、かすみ目のように。そのほかにも、目の奥の痛みや充血。
何よりそこから集中力の低下により、学業や仕事、趣味にも力が入らないという悪循環のオンパレード。
当然ながら、眼精疲労の予備軍が疲れ目ですから、この予備軍の間に、その度合いをチェックして目をいたわってあげましょう。
2.目のケア
目のいたわり方は、シンプルなものは、目を閉じること。
そして、人が入浴で癒されるように、蒸しタオルで目をほぐすなど。血行が良くなり目が休まります。また、緑の癒し効果もありますし、遠くや近くを交互に見て、固まっている目の筋肉(目のピントを調整している筋肉。毛様体筋といいます)を緩和するのも効果があります。
その他、目を上下左右、ぐるぐる回す体操的な動きで、目のストレッチも可能です。要は目も身体と同じ。ほぐすことが大事なのです。
3.目に良い食べ物
①ブルーベリー
CMでも有名ですが、目の疲労回復に役立つ「アントシアニン」が含まれています。カシスも同じようにアントシアニンを多く含んでいます。
②ほうれん草
抗酸化作用のあるルテイン等を含みます。
③鮭、鱒(マス)、イクラ
ビタミンEの1000倍の抗酸化作用を持つアスタキサンチンを含みます。
④その他
新陳代謝に欠かせない栄養素であるビタミンAを含むニンジン。ピーマンやキウイなどもビタミンCを含み、目の水晶体にやさしい食べ物です。
4.おわりに
いろいろと述べましたが、もう一つ重要なことの再確認。
それは、IT機器との付き合い方です。
何事もほどほどに。メリハリをつけて。いくら情報化社会であったとしても、人間の体はIT化しているわけではありませんので、上手に休憩を挟みながら活用していくことが大事です。