思わぬ油断から食中毒は発生します。
特に飲食店や学校給食においてはニュースで報道されますが、実は家庭でも全体の2割程の発生率があるのです。
細菌やウイルスの食中毒は、実は季節・ところ選ばずなのです。
そんなことわかり切っているとおっしゃる前に、もう一度食中毒の防止のため、家庭での食品のサイクルを中心におさらいしておきましょう。
食品を買う
生鮮食品は消費期限をチェック。肉や魚の汁漏れは厳禁です。
また、買った後に寄り道をしてせっかくの生鮮を台無しにしないように、です。
保存する
冷凍・冷蔵が必要な食品は帰宅後には「速やかに」冷凍・冷蔵庫に収めましょう。 保管場所が満杯にならないように、買い物の量にも注意です。容量の腹八分目ならず70%が目安かと考えます。
調理の前の下準備
台所の清潔確認をしておきましょう。ごみは乱れて置かれていないか、タオルやふきんは取り替えているか、石鹸はあるか、など。
また、生ものを扱う際には「手」は細心の注意を払いましょう。さらに、調理器具や食器が生ものと野菜に被らないよう、使い分けも大事です。
さらにさらに、凍らしている食品は剥き出しで自然解凍は避けましょう。もし菌がいた場合、増殖するおそれがあります。
料理する
加熱が必要な食品はしっかり加熱すること。中心温度は75度以上あり、その温度で1分間以上の加熱がベスト。電子レンジを使う場合にも、機械万能主義を捨て、調理時間や熱伝導の多さ少なさを見越して面倒がらず「かき混ぜる」などアナログの作業を厭(いと)わないように。
食べる
食べる前に手を洗うというのは小学生だって知っています。手・器具・食器は清潔であること が基本です。
温かい料理と冷たい料理、それぞれその温度には意味があります。忠実に守りましょう。 食べる前後で食品を常温に晒しておくのはご法度と心得られたし、です。
残り物
時間の経過は見逃さず、少しでも怪しいものがあれば決して口にしないことです。勿体無い オバケは、ここでは非常識な選択ですよね。
なお、食中毒の予防三原則は、菌をつけない、増やさない、退治する、です。 口に入れるものは、体の一部となるのですから、毒を食らわば皿までなんて、ご免こうむりたいものです。