みなさん、こんにちは。
5月も終わりに近づき、そろそろ梅雨の季節ですね。この季節になると片頭痛が辛いのですが、みなさんはいかがでしょうか?
そもそも片頭痛とはなんなのか?というところから紹介していきたいと思います。
1.片頭痛とは
慢性で、脳の病気などを伴わない頭痛です。一般に、発作性にみられる片側の頭痛で、脈打つように痛みます。胃がムカムカしたり、吐き気を伴うこともあります。また、光や音に対して過敏になります。もしも片側でなく、両側に頭痛を感じ、脈打つような痛みでなくても、日常生活が妨げられるような痛みで、階段の昇り降りなどで頭痛がひどくなるようであれば、片頭痛と考えられます。片頭痛は女性に多く(男性の約3倍)、比較的若い年齢層(10~40代)によく起こります。
2.片頭痛の分類
大きく2つのタイプに分けることができます。
1.前兆のない片頭痛
頭痛発作を繰り返します。発作は4~72時間持続します。片側で脈打つような頭痛です。日常的な動作により頭痛がひどくなることが特徴的であり、胃のムカムカや光もしくは音、あるいはその両方に過敏になったりします。
2.前兆のある片頭痛
数分間続く、片側に起こる頭痛です。頭痛の前に目などに症状(頭痛の前兆)が現れます。有名な前兆として、視界がチカチカしたり、ものが見えにくくなる「閃輝暗点(せんきあんてん)」というものがあります。
3.片頭痛の原因
古くから血管説や神経説、三叉神経血管説などがありますが、最終的な結論はでていません。
この中でも三叉神経血管説が有力だと言われているので、紹介したいと思います。
何らかの原因で脳の太い血管が拡張すると、その周囲を取り巻いている頭の中で一番大きな神経「三叉神経」が圧迫され、刺激を受けます。刺激を受けた三叉神経からは神経ペプチドとよばれる「痛みの原因となる物質」が放出され、血管の周りに炎症が起こります。すると、さらに血管が拡張し、ますます周りの三叉神経が刺激されます。この刺激が大脳に伝わり、“痛み”として認識されることによって、頭痛が起こるのです。この三叉神経からの情報が大脳に伝わる途中で視覚や聴覚、嗅覚を司る中枢(後頭葉、側頭葉)や、吐き気をコントロールする嘔吐中枢にも刺激が伝わります。それによって、光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐といった随伴症状があらわれます。
また、血管が拡張する原因のひとつに「セロトニンの過剰な放出」が考えられています。過度のストレスにより脳が刺激を受けると、血液成分のひとつ「血小板」から血管を収縮させる作用をもつ「セロトニン」が大量に放出され、脳の血管が収縮します。その後、時間の経過とともにセロトニンが分解・排泄されて減少すると、収縮していた血管が今度は反動で急激に拡がり、頭痛が起こるというものです。
4.天気は関係あるの?
片頭痛の原因の24%は天気の変化がキッカケと言われています。
気圧が変化することによって血管が拡張し、炎症が起こるという、3の項目で記したメカニズムが起こるようです。
他にもストレスや睡眠不足なども片頭痛の原因になると言われています。
5.片頭痛の対処法
こめかみを押さえて血流を緩やかにしたり、横になるなど安静にするようにしてください。
逆に、入浴や運動など、血行がよくなることは避けましょう。片頭痛の場合は、血行がよくなるとさらに痛みが強くなってしまいます。
また、ストレスになるようなことを軽減したり、睡眠をしっかりとるなど、片頭痛の原因になるものを減らすことも重要です。