皆さんは、ご自身の握力が、今、どれぐらいあるかご存知ですか??
健康診断では、握力などの手や足の筋力は計測しないので、
なかなかご自身の握力を知らないという方は、多いかと思います。
そして、年齢を重ねるごとに、
「握力が弱くなったなぁ・・・」
と感じたことは、ありませんか?
年齢を重ねるごとに、
買い物などの外出の回数が減り、荷物を持つ機会も少なくなる傾向があります。
また、自宅での物の持ち運びも減るため、握力の低下に繋がっていると考えられています。
下記のように、手には様々な動作があります。
苦手な動作はありますでしょうか?
①杖や手すりを把持する
②皿や荷物を持つ
③紙を抑える
④壁やドアを押す
『握力を鍛えて、転倒予防?!』
握力は、全体的な上肢・下肢の筋力の把握に役立ちます。
全体的な筋力にどう影響があるのかと言いますと、
具体的には、握力が強いほど、その方の歩行距離が延びるのです。
歩行持久力の把握にも握力強化は有効だと考えられています。
また、握力の強さは、片足立ち能力にも関連があると考えられています。
ご自身の握力を知ることで、歩行持久力、転倒の危険性の予測が可能になります。
『握力を鍛えて、心筋梗塞、脳卒中予防?!』
握力の低下は、体力の低下と関連があるだけでなく、
心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇するという研究結果があります。
研究内容としては、握力が5kg低下すると、
心血管疾患や心筋梗塞、脳卒中の発症リスクが高まります。
しかしながら、握力だけの筋力トレーニングを行うのは不十分で、
全身の筋力を向上するトレーニングを行うことが重要です。
『握力を鍛えて、認知症予防?!』
握力の弱い人は、認知症の発症リスクが高まる。という研究結果があります。
握力が男性26kg未満、女性18kg未満の人は、そうでない人に比べると
リスクが2.1倍も高まるという結果があります。
箸が持てない、お椀も持てない、ドアを回せない、蓋を開けられない、着替えができない、書字ができない…など。
手指の基本的な動作ともいえる「物を持つ」、「把持する」、「押さえる」動作が衰えると、
主体的に行動を起こしたり考えたりすることが億劫になる傾向があります。
結果的に、脳の機能が低下し認知症の発症リスクが高まるわけです。
日々の生活で、積極的に手を動かして、ご自身の健康を維持していきましょう!!